
海月ラビ「静寂の中のささやき 」闇があるから光が輝く
差し出された優しさに、
ふと、胸がざわつく時がある。
それはとても自然で、
あたたかくて、
思わず心がほどけてしまうようなやさしさなのに。
どこかで気づいている。
その奥に、微かに潜むもうひとつの気配を。
誰かを助けたいと思う気持ちは、
本当に相手のためだろうか。
それとも、
「そうすることで満たされたい自分」がいるのか。
差し出す手が純粋なものでも、
その影に映るものまで清らかとは限らない。
けれど、
そこに善悪を決めつける必要はないのかもしれない。
人の心には光と影があって、
それが一緒にあるからこそ
「本当のやさしさ」や「本物の愛情」が育つのだと思う。
まるで、
真っ暗な夜空に浮かぶ星のように。
闇があるから光が輝く。
だから私は、
誰かのやさしさの奥に気づいても、
それを拒まず、
ただ静かに向き合ってみたいと思う。
人って複雑だけど愛すべき対象だね。
今日も健やかな日をラビィ