
海月ラビィ「揺らぎの中のわたし」
「揺らぎの中のわたし」
自由になりたい。
誰にも縛られず、自分の気持ちを大切にして生きていきたい。
そう思ったはずなのに、時々ふと不安になる瞬間があります。
「この道でよかったのかな?」
「私の選んだ自由は、ただの孤独なのかもしれない」
そんなふうに思う夜が、たまに訪れます。
たとえば、誰かと一緒にいても、心の奥が満たされていないと感じること。
逆に、ひとりで過ごす時間のなかに、心がふっと楽になる瞬間があったりして。
自由であることは、決して軽やかで明るいものばかりではないのだと知ります。
自由とは、自分で選ぶこと。
選ぶということは、責任を持つということ。
だからこそ、どんなに不安定であっても、選び続ける勇気がいるのだと思います。
私は占いの世界に入ってから、たくさんの「選択」に触れてきました。
誰かが選んだ道に、そっと寄り添う役目。
でも、実はそのたびに、自分自身の在り方も問われているような気がしています。
自由を選ぶということは、揺らぎを抱きしめること。
不安定さを恐れずに、自分の感覚を信じること。
たとえば風が吹くように。
雲が流れるように。
留まらないものの中に、確かな意志を宿していくように。
今日はそんな「不安定な自由」の中で、自分を見失いそうになっている方へ——
その揺らぎもまた、あなたらしさなのだと伝えたいです。
そして私自身もまた、不安定なこの自由を、今日も選んで生きています。