【まる】ネガティブを潰す方法
「ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ」
私の大好きなお笑い芸人さんのうちの一人、オードリーの若林さんが、エッセイの中で綴っていた言葉です。
これを読んだとき、「あ、確かにそうだな」とものすごく納得しました。
無理に前向きになろうとすると、前向きになれない自分が余計に辛くなってしまったり。
でも、何かひとつのことに夢中になっているとき、気づけば心が少し軽くなっている。
そんな経験、きっと誰にでもあるのではないでしょうか?
この間、子どもたちに頼まれて久しぶりに絵を描いたんです。
「少しだけ描こうかな」という気持ちで始めたのに、線を描くほどに雑念がゆっくり遠のいていき、気づけば夢中に。
描き終えたあと、心地よい疲労感とともに心が軽くなっているのを感じました。
集中する時間って、自分の中の「ざわつき」を一時的にそっと横に置いてくれるんですよね。
心理学的にも、ひとつのことに没頭しているとき、脳はマルチタスクによる「思考の渋滞」から解放され、ストレスがやわらぐと言われています。「今ここ」に意識が戻ることで、自然と心が整っていくんだそうです。
没頭といっても、大きなことをする必要はないんです。
絵を描く、片づけをする、植物の葉っぱを拭く、ちょっとストレッチをする。
ただ「ひとつだけ」に意識を向ける時間が、小さなリセットのスイッチになる。
もし最近、心のなかがゴチャゴチャしている、そう感じているなら。
自分自身にそっと没頭の時間をプレゼントしてあげてみてくださいね。
その短いひとときが、きっと心の景色を静かに整えてくれるはずです。

