【ジャニス渚】❄️初雪の夜にふと思う ~昔のワクワクと今の願い~
初雪に胸躍らせた子どもの頃
金沢に初雪が降った。
積もるほどではなく、ほんの薄っすらと道路が白くなっただけ。
子どもの頃なら、「雪だ!」と胸を弾ませて、外へ飛び出していたはずの光景だ。
大人になって変わった雪の見方
今は違う。
初雪を見ても、まず浮かぶのは「積もらないといいな」という現実的な願い。
大人になると雪はワクワクよりも、寒さや道路の心配、通勤や生活の負担を思い起こさせる。
子どもの頃にはなかった責任が、いつの間にか雪の見え方まで変えてしまったのだろう。
静かな夜にふと思い出す
それでも雪がしんしんと降る夜、音が吸い込まれるような静けさに包まれると、
ふと昔の気持ちが胸の奥からよみがえる。
街灯に照らされ、ゆっくり落ちる雪を眺めると、時間が少しだけ止まったような気がする。
あの頃の忘れていた”うれしい気持ち”が、ほんの少し戻ってくる。
今年の初雪───昨年・平年との比較
今年の初雪は、昨日12月3日で、前年より5日早く、平年より9日遅い日だそうだ。
大人の冬の始まり
大人になった今は、積もらないことを願いつつも、
しんしんと降る雪の夜に、子どもの頃のワクワクした気持ちが、ふと顔を出す。
そんな冬の始まりは、少し切なくもあり、やさしい気持ちにさせてくれる。

