【ジャニス渚】 秋を感じる昭和歌謡 ~心に染みる「秋の名曲」~
秋が深まるこの季節。
風が涼しくなり、空は澄み、どこか寂しさを感じる夕暮れ───
そんな時に聴きたくなるのが、昭和歌謡の名曲たちです。
今回は「秋」をテーマに。
1.秋桜(コスモス)/山口百恵(1977)
嫁ぐ娘の心と母の思いを、秋桜に重ねた名バラード。
百恵さんの情感豊かな歌声が、静かな秋にぴったりです。
「こんな小春日和の穏やかな日は…」という冒頭だけで、切なさが伝わってきます。
2.秋止符/アリス(1979)
恋の終わりを「秋」という季節に重ねた、切なくも美しい別れの歌です。
歌詞には、静かに訪れる別れ、過去を振り返る郷愁、そして心の中に残る未練が繊細に描かれています。
3.風は秋色/松田聖子(1980)
恋の始まりと秋風の気まぐれをリンクさせた、軽やかで可愛らしいラブソング。
聖子ちゃんの初々しさが光ります。
4.思秋期/岩崎宏美(1977)
”思秋期”=秋を思う時期。
失恋と女性の孤独が美しく描かれ、岩崎宏美の力強くも繊細な歌声が深く響きます。
5.秋の空/森高千里(1989)
森高自身が作詞作曲した一曲。
ふと空を見上げた時の言葉にできない感情を、そのまま閉じ込めたような名曲です。
☆秋は物思いにふける季節。
昭和歌謡には、そんな心の隙間に優しく寄り添ってくれる力があります。
今年の秋は、懐かしい名曲とともに、静かな時間を楽しんでみませんか?

