
【ジャニス渚】「日本の迷信」は信じますか?
今も語り継がれる不思議で面白い言い伝えたち
私たちの身の回りには、科学的な根拠がないとされる「迷信」が意外と多く存在しています。
特に日本には、昔から人々の暮らしの中で伝えられてきた独特の迷信が数多くあります。
1.夜に爪を切ると親の死に目に会えない
▶意味
夜に爪を切ると不幸が訪れたり、大切な人の最期に立ち会えなくなると言われています。
▶背景・由来
江戸時代など、まだ照明が十分でなかった頃、夜に刃物を使うのは非常に危険でした。
けがを防ぐための教訓が、迷信として広まったとも言われています。
2.黒猫が横切ると不吉
▶意味
黒猫が目の前を横切ると悪いことが起きるという言い伝え。
▶背景・由来
これは、ヨーロッパ発祥の迷信が日本に入ってきたものです。
中世ヨーロッパでは、黒猫は魔女の使いとされ、不吉の象徴とされていました。
但し、国によっては黒猫は”幸運の象徴”として扱われているところもあります。
3.くしゃみをすると誰かが噂している
▶意味
誰かが自分のことを噂していると、くしゃみが出ると信じられています。
▶背景・由来
はっきりとした由来はわかっていませんが、人間のくしゃみが突然起こるため、
昔の人が「何か意味があるのに違いない」と考えたのかもしれません。
中国でも同様の迷信があります。
4.ご飯に箸を立ててはいけない
▶意味
ご飯の真ん中に箸を垂直に立てると、縁起が悪いとされています。
▶背景・由来
これは仏教も葬儀や供養の際、亡くなった人へのご飯に箸を立てる風習から来ています。
生きている人への食事でこれをすると、死を連想させて不吉とされるのです。
5.朝蜘蛛は縁起がいい、夜蜘蛛は縁起が悪い
▶意味
朝に見る蜘蛛は良い知らせ、夜に見る蜘蛛は不吉な兆しと言われます。
▶背景・由来
朝に出る蜘蛛は”良い使者”が来たとされ、夜に出る蜘蛛は泥棒などの”悪い訪問者”の象徴
とされていました。
また、昔の人は蜘蛛の行動で、天気や季節の変化を予測していたとも言われています。
6.雷が鳴っている時はおへそを隠せ
▶意味
雷が鳴った時におへそを出していると、雷様に取られてしまうというもの。
▶背景・由来
子どもがお腹を冷やさないように、という親の教訓が迷信化したと考えられています。
雷は夏の季語でもあり、季節の変わり目の健康への注意喚起でもあったのでしょう。
☆迷信とは言え、その多くには人々の知恵や生活の知識、または文化的な背景が込められています。
現代では「ただの迷信」と名付けられてしまいがちですが、その一つ一つに昔の人たちの暮らしぶりや
価値観が反映されています。