【ジャニス渚】「楽しい」は、時間を早くする魔法⏰
「楽しい時間は、あっという間に過ぎる」
よく耳にする言葉ですが、これは本当に不思議な感覚ですよね。
何かに夢中になっている時や、大切な人と過ごしている時、ふと時計を見ると
「もうこんな時間⁉」と驚くこと、誰にでもあると思います。
一方で、退屈な会議や待ち時間、興味のない話を聞いている時なんかは、
同じ時間でもやたらと長く感じてしまう…。
時間の流れ方が変わったんじゃないかと思うほど、体感が違います。
この「時間の感じ方」には、脳の働きが大きく関係していると言われています。
楽しいことに集中している時、人の注意は外側の時間よりも、
自分の内側━━つまり感情や体験に向いているそうです。
すると、時間の経過に意識が向かなくなり、「いつの間にか時間が過ぎていた」と
感じるのだとか。
反対に、暇だったり退屈だったりすると、時計ばかり気にしてしまい、
その分「時間が進まない」と感じやすくなるんですね。
面白いのは、こうした感覚って、日常のちょっとした瞬間にもふと訪れるということ。
特に何か特別な出来事があったわけでもないのに、「最近、時間が過ぎるのが早いなぁ」
と感じたり。
そんな時、自分の感性が今をしっかりと味わっている証拠なのかもしれません。
だからこそ、楽しい時間を「短くて残念」と思うよりも、「それだけ濃く、心に残る時間だった」
と、前向きに受け取れたらいいなと思います。
日々の中には、大きなイベントがなくても小さな”楽しい”は、たくさんあります。
美味しいコーヒーを飲んだり、空を見上げて季節の変化を感じたり、何気ない会話に笑ったり。
そんなささやかな瞬間こそ大切に、丁寧に味わっていきたいですね。

