
【ジャニス渚】いい思い出が色褪せないのは?━━心に残る記憶の力
時間が経つにつれて、記憶は少しずつ薄れていくもの。
なのに、なぜか「いい思い出」だけは、何年経っても心の中で鮮やかなまま
残っていることがあります。
ふとした瞬間に、あの時の風景や笑い声、心がじんわり温かくなったあの場面が、
まるで昨日のことのように蘇ってくる。
いったいなぜ、いい思い出は色褪せないのでしょうか?
感情が記憶を鮮やかにする
脳は「感情」と強く結びついた出来事を、特別な記憶として保存します。
特に「うれしい」「楽しい」「感動した」といったポジティブな感情は、記憶をより鮮明に、
そして長く残す力があります。
楽しい旅行、誰かと過ごした何気ない日々、努力が実った瞬間…
そういった思い出は、ただの”出来事”ではなく、”心が動いた体験”として、
記憶に刻まれているのです。
「誰かと一緒にいた」という事実
いい思い出の多くには、「大切な人」が登場します。
家族、友人、恋人、あるいは一度きりの出会いだった人かもしれません。
人と心を通わせた時間は、それだけで特別。
誰かと笑い合ったり、支え合ったり、沈黙を分かち合ったり…
そんな時間は、自分ひとりの記憶ではなく、「つながり」の記憶として、
より強く、より温かく残るのです。
色褪せないのは、今も心の中で生きているから
いい思い出が色褪せないのは、それが「過去のもの」ではなく、「今の自分」にも影響を
与え続けているからかもしれません。
つらい時、思い出すだけで少し元気になれたり、
迷った時、あの頃の自分に背中を押されたり。
思い出は、ただ懐かしむためだけにあるのではなく、今を生きる自分の中に、
静かに息づいている存在なんです。
☆時間が経っても色褪せない思い出。
それは、心が深く動いた証であり、今もあなたの一部であり続けるもの。
「もう戻れないけど大切だった」
「今でも思い出すと笑顔になれる」
このような記憶があることは、人生にとって何よりの財産です。
そして、これからもまた新しい”色褪せない思い出”が、少しずつ増えていくはずです。