【ジャニス渚】みんな遠慮? ~最後の一個をめぐる日本人の習慣~
大人数になると”最後の一つ”が残る理由
==みんなの遠慮がつくる小さな現象==
飲み会やパーティーでよく起きる、
「最後の一つだけ残る」現象。
コロッケでも唐揚げでも、たった一個なのに誰も手を出さない。
あの不思議な空気、あなたも経験あるはず。
◇なぜ誰も取らないのか?
面白いのは、誰も食べたくないわけじゃないこと。
実は、ちょっと欲しい人もいる。
でも、
・欲張りと思われたくない
・誰かが食べたいかもしれない
・空気を乱したくない
そんな”気遣いの渋滞”が起きるせいで、最後の一つが皿の上に取り残されてしまう。
◇大人数ほど遠慮が強まる理由
人数が増えると、さらに動きにくくなる。
・誰が食べたがっているか読めない
・人目が増えるほど気を遣う
・仕切る人がいないと全員が様子見
結果、全員が譲り合って、沈黙の時間だけが流れる。
◇これは”悪い癖”なのか?
「日本人らしい」と言われるけれど、実際は”他人への配慮”や”和を大事にする感覚”が現れているだけ。
決して悪いものではなく、ちょっとしたやさしさの副作用みたいなもの。
◇どうすれば解決する?
実は、一事あるだけで場が軽くなる。
・「誰か食べる?いなかったら、もらうね」
・「半分こしない?」
・「これ食べちゃっていい?」
こういった声かけが、最後の一つを救う。
☆”最後の一つ”が残るのは、誰もが気を遣っているからこそ起きる、日本の場の雰囲気らしい
小さな現象。
今日もどこかで、またあの一個が、静かに存在感を放っているはず。

