【ジャニス渚】何度も復縁を繰り返した恋のあと、なぜ次の恋で比べてしまうのか
比べてしまうのは自然な反応
別れては戻ることを何度も繰り返した恋を経験すると、次の恋愛に進んだあとでも、
無意識に元恋人と比べてしまうことがある。
穏やかな関係に身を置いていても、ふと「前の人ならどうしていただろう」
と考えてしまう瞬間が訪れる。
これは未練や弱さの問題ではなく、心の仕組みによる自然な反応だ。
復縁を繰り返す恋が記憶に残りやすい理由
復縁を繰り返す恋には、感情の振れ幅が大きいという共通点がある。
強い不安や衝突、そして仲直りしたあとの安心感や高揚感。
こうした刺激の強い体験は、脳に深く刻まれやすく、次の恋が始まっても過去の恋が”基準”として
残りやすい。
そのため比較は、「今の相手」と「元恋人」ではなく、
「強烈だった記憶」と「まだ育っていない現在の関係」の間で起こることが多い。
過去の恋は美化されやすい
別れと復縁を繰り返した恋ほど、記憶の中では都合よく編集される。
衝突や苦しさよりも、優しかった瞬間や特別だった感情だけが強調され、現実以上に輝いて見える。
一方、新しい関係は日常の積み重ねの途中にあり、安心や信頼がまだ形になっていないことも多い。
その差が、比較による違和感を生み出してしまう。
本当に見るべき比較の軸
大切なのは「どちらの方が好きか」ではない。
見るべきなのは、自分の状態だ。
不安より安心が増えているか、無理をせず自分らしくいられるか。
恋愛の価値は、感情の強さや刺激の多さだけで測れるものではない。
比較は時間とともに薄れていく
比べる気持ちは、無理に消そうとすると、かえって長引く。
新しい関係に安心が育ち、生活や気持ちが整っていくにつれて、過去は少しずつ「思い出」として
整理されていく。
何度も復縁を繰り返した恋のあとに、比較が起こるのは、前に進めていない証拠ではない。
強い経験をした心が、時間をかかけて更新されている途中なのだ。

