【ジャニス渚】若さに勝るものはなし ~ふとした日常に想う~
最近、学生たちの姿を見て「やっぱり青春っていいな」と、ふと感じた。
部活帰りに笑い合う姿、意味もなく走ったり、じゃれ合ったりする姿。
どれも何気ないのに、まぶしくて切ない。
あの瞬間の全てが、きっと本人たちは、わからないくらい特別なんだろうなと思った。
「若さに勝るものはなし」
自然とそんな言葉が浮かんだ。
若いというだけで、未来は開かれていて、何にでもなれる気がしていた。
失敗さえも怖くなかった。
あの頃の自分は、まっすぐで、少し不器用で、それでも一生懸命だった。
今は、少し立ち止まることも覚えたし、迷うことも増えた。
でも、それはそれで悪くない。
過去の自分が蒔いた種が、今の自分を育ててくれているような気がする。
青春は過ぎ去っても、あの頃の光は、心のどこかで今もちゃんと灯っている。
そんなことを、学生たちの笑顔を見て思った、秋の日の夕暮れ。

