【遅崎カカオ】意識しすぎて、ひと言が出てこない
すぐそこにいる。
声をかけようと思えば、届く距離にいる。
なのに、声が出ない。
「今、話しかけてもいいのかな」
「何を話せば、不自然にならないかな」
「こんなに気にしていること、気づかれていないかな」
考えている間にも、時間だけが過ぎていく。
今を逃したら、また話せなくなる。
そう思うほど、何でもないひと言が言えなくなる。
本当は、普通に話したいだけなのに。
相手を強く意識していると、
その緊張が、ふとした態度に表れることがあります。
目が合った瞬間に、そらしてしまう。
声がいつもより硬くなる。
話したいのに、そっけない返事をしてしまう。
隠そうとしている気持ちが、そのまま相手に伝わるとは限りません。
けれど、「いつもと何か違う」という空気を、相手も感じ取ることがあります。
すると、相手も、
「何か気に障ることをしたかな」
「今は話しかけないほうがいいのかな」
と、戸惑うかもしれません。
こちらが相手の反応を気にする。
相手も、こちらの様子をうかがう。
その慎重な態度を見て、こちらはますます緊張する。
そんなふうに、お互いに動けなくなることもあるのです。
ただ、その「意識している」が、お互いに同じ気持ちとは限りません。
こちらは好意で緊張していても、
相手は戸惑っているのかもしれない。
こちらが遠慮して黙っていても、
相手には「話したくないのかな」と見えているかもしれない。
その違いが分からないから、苦しいんですよね。
話せば何か分かるかもしれない。
でも、話しかけて、望んでいない反応が返ってくるのが怖い。
近づきたい。
けれど、今より遠くなるのは嫌だ。
その間で気持ちが揺れて、今日も声をかけるタイミングを逃してしまう。
こんなとき、
最初から自然に振る舞おうとしなくてもいいと、私は思っています。
気の利いた話題も、完璧なタイミングも、そろわなくていい。
まずは「おはよう」と、ひと言だけ声をかけてみる。
相手が足を止めてくれたら、「今、少しだけ話せる?」と聞いてみる。
声が少し硬くても、言葉が短くても。
その場で相手の気持ちまで確かめようとしなくていいのです。
もし相手に余裕がなさそうなら、挨拶だけで終えても大丈夫。
一度で距離を縮めようとしなくてもいいんです。
何も言えなかった帰り道に、
「あのとき声をかけていれば」と、何度も場面を思い返す。
でもそれほど話したかった自分の気持ちまで、どうか否定しないでください。
相手の気持ちは、頭の中で考え続けても、答えが出てきません。
そして、一度の表情や短い返事だけでは、分からないこともあります。
鑑定では、カードを気持ちを整理する手がかりにしながら、
相手の反応への不安だけでなく、
「本当はどんなふうに関わりたいのか」にも目を向けていきたいと思っています。
今、ひと言を届けたいのか。
それとも今はもう少し、心を落ち着ける時間がほしいのか。
あなたの「話したい」という気持ちを大切にしながら、
相手にも自分にも無理のない一歩を、一緒に考えていきましょう。
ほしよみ堂金沢店

