【遅崎カカオ】運命の人は、ずっと一緒にいる人とは限らない
もう会わなくなったのに、ときどき思い出す人がいる。
恋が実らなかった相手。
ある時期を一緒に過ごした友人。
仕事で出会い、忘れられない言葉をくれた人。
今はそばにいなくても、
「あの人に出会ってから、自分は少し変わった」
と思うことはありませんか。
運命の人と聞くと、
生涯をともにする恋人や、結婚相手を思い浮かべるかもしれません。
でも私は、
自分の気持ちや生き方を見つめ直すきっかけになった人も、
その人にとっての「運命の人」と呼べるのではないかと思っています。
それは、出会うことが初めから決まっていた、という意味ではありません。
振り返ったときに、
「あの出会いが、自分の転機になった」と感じる。
そんな捉え方があってもいいと思うんです。
たとえば、
いつも相手に合わせていた人が、
ある関係の中で、自分の苦しさに気づくことがあります。
本当は会いたいのに、「忙しいなら大丈夫」と返す。
嫌だった言葉にも、笑って話を合わせる。
そうして関係を続けてきたけれど、ある日、
「私は、どうして自分の気持ちを言えないんだろう」
と立ち止まる。
そこから少しずつ、
「寂しかった」「それは嫌だった」と、
自分の思いを言葉にし始めることもあるでしょう。
反対に、何気なく伝えた意見を、
誰かが真剣に聞いてくれたことで変わることもあります。
「あなたは、どうしたいの?」
そのひと言で、今まで人に合わせてばかりだった自分に気づく。
出会いがもたらす変化は、
激しい恋や大きな出来事の中にだけあるものではないと思います。
相手の存在を通して、
それまで見過ごしていた自分に気づくことがあるんですね。
ただ、つらい関係をすべてを「学ぶために必要だった」と考えなくてもいいです。
傷ついたことは、傷ついたこととして受け止めていい。
感謝できない相手に、無理に感謝する必要もありません。
「運命の人だから、離れてはいけない」と、
自分を引き止めなくてもいいんです。
その経験をどう受け止めるかは、
あなた自身が、あなたの時間の中で考えていくものだと思います。
鑑定でも、「あの人との出会いには、どんな意味があったのでしょう」と、
一緒に振り返る時間を大切にしたいと思っています。
カードを一つの手がかりにしながら、
相手と出会って何を感じたのか、
何を我慢していたのか、
これからはどうありたいのかを整理していきます。
私が「この学びのために出会ったのです」と、
意味を決めるものでもありません。
話す中で、ご本人が気づくことを大切にしたいんです。
関係が終わったことと、
その出会いが自分にとって大切だったことは、
両方あっていいと思います。
今、あなたの心に浮かぶのは、どんな人でしょうか。
その人と出会う前と後で、変わったことはありますか。
まだ言葉にできない思いがあるなら、
無理にきれいな結論にせず、
そこから一緒に振り返っていけたらと思っています。
ほしよみ堂金沢店

