【遅崎カカオ】大切に思っているのに、どうしてこんなに遠いんだろう
帰り際、少し離れたところにあの人がいる。
以前なら「もう帰るの?」と、何気なく声をかけていた。
今日は目が合っただけで、言葉が出てこない。
本当は話したい。でも、声をかけて困らせたくない。
どうしようかと迷っているうちに、相手は別の人と話し始める。
自分も帰る支度をして、そのまま出口へ向かう。
嫌いになったわけじゃない。
大切に思う気持ちは、今もここにある。
それなのに、あんなに自然だったひと言が、どうしてこんなに難しいんだろう。
気遣うほど、声をかけにくくなる
「今はそっとしておいたほうがいいかな」
そう思って、一歩引くことがあります。
相手が楽しそうにしていると、ほっとする気持ちもある。
けれど、以前ならその輪の中で一緒に笑っていたことを思い出すと、少し寂しくなる。
「元気そうでよかった」と「また一緒に笑いたい」。
どちらも、同じ日に感じていい感情だと私は思います。
ふと、「向こうも声をかけづらいのかな」と考えることがあるかもしれません。
もし相手も迷っているなら、気遣い合ううちに話すきっかけを失っているのかもしれない。
あるいは、今の距離で落ち着いて過ごせている可能性もあります。
相手の気持ちが分からないときは、分からないままにしておいてもいい。
目が合ったことも、言葉を交わせなかったことも、
すべてはその日の小さな出来事です。
そのひと場面だけで、これからの二人の関係まで決めなくていいのだと思います。
今の二人が、無理なくいられる距離
「また昔のように話せたら」と願うとき、あなたが恋しいのは何でしょう。
会えば笑い合えたこと。
話しかける前に、こんなに考えなくてもよかったこと。
その頃が大切だったからこそ、
今すぐ同じようにできなくても、
寂しさが残るのは自然なことです。
たとえば、顔を合わせたときに穏やかに挨拶できたら、
それだけで肩の力が抜けるかもしれません。
同じ場所で、それぞれが好きなことを楽しめる距離もあります。
「私が行かないほうが、あの人は楽しめるかも」
そう考えたときには、
自分がその場所で何を楽しみにしていたかも、
ぜひ思い出してみてください。
好きなことに夢中になったり、
ほかの人と笑ったりする時間も、
あなたにとってかけがえのない大事なものです。
「また話したい」の先にある気持ち
鑑定で「相手はどう思っているんでしょう」と聞かれたとき、
私は、その問いが浮かんだ背景や場面にも耳を傾けたいと思っています。
言えなかったひと言を思い返すうちに、
「自分が本当はどんな関係を望んでいるのか」が、
少しずつ見えてくることがあるからです。
「今の私なら、どんな関わり方ができたら嬉しいだろう」
その答えはまだ、まとまっていなくても大丈夫です。
あの人を大切に思う気持ちも、話せなかった日の寂しさも、
言葉にできるところから、ゆっくり一緒に整理していきましょう。
ほしよみ堂金沢店

